色褪せないデザインとは

Posted on 2018年3月9日 by ATSUHIKO SUGIYAMA

本日浜松出張。

帰りに6年前にデザインを担当させていただき、5年前にオープンした MANDARIN ALLURE にお邪魔した。

当時はウェディング施設としては少々?尖ったデザインだったが、今日改めて体験すると自分で言うのもなんだけど相当良いなーと思った(笑)。あの時の株式会社ブラスの社長はじめ皆さまのご理解とご決断に感謝。流行はあまり意識しないけど、今の流行よりもまだ先にいる施設だと感じた。

私は音楽が好きでレコードも大好きだ。好きな音楽の中には流行した曲もあれば、1960年代とかに発売されたけど本気ですごいんだけど個性的すぎて商業的に成功しなかった曲もある。もちろん空間デザインも大好きで、色々な空間が好き。音楽、空間、どちらも一般的に流行したものは時代性が特定され易く、時にはそれがデザインの場合だと古臭さや陳腐さを感じてしまうことがある。しかしマイナーだけどキチンとしたものは出来た当初は賛否両論もしくはむしろ否定的な意見の方が多いくらいだが、時が経ってから初めて見る人、聴く人からすれば時代を超えて常に新しく感じ、いつまでも古くならない。ウェディング施設は昔は5年でバンケットを改装していくような発想もあったが、このお店にそれは当てはまらない。改装があってくれた方が仕事は増えるんだけど(泣笑)

商業施設を見渡していても、今の流行でお店作りをしているところがとても多い。今流行しているということは、デザインの鮮度からいうとピークを過ぎたデザインということ。短期勝負ならそれも正解だが私が経営者なら絶対にしない。劣化コピーの和モダンやアジアンリゾートが急速に廃れていった教訓を活かすことなく、安易なカフェデザインやワンパターンな古民家リノベが流行っているのを見ていると怖くなる。もちろん素敵な空間も多いけど。

あらためて色々と考えを整理できた有意義な1日だった。