OLIVE ARIA

オリーブアリア

長浜の日常に寄り添う新しいブライダル会場

リニューアルとは単に流行りに任せて新しい施設を創ることではありません。例えば今回は、この場所が長浜の人々から愛され、自慢したくなる存在になるためには、空間をどうデザインするかというプロジェクトでした。

私たちは、クライアントの先進的なビジネスモデルをデザインで表現しつつも、それが「よそ者の押し付け」にならないよう細心の注意を払いました。

私たちがデザインしたのは、「長浜の日常に、ささやかな非日常をもたらす明るくモダンな和」です。
私たちは、城下町としての歴史を持つ長浜の「品格」に敬意を払い、過度な装飾や奇抜さを排しました。
全体を「天然木」や「アースカラー」といった、地に足のついた本質的な素材で空間を満たし、訪れる誰もが「心地よい」と感じる普遍的な温もりを追求しました。これにより、特別な日はもちろん、地域の人々がふとした瞬間に訪れた時も、心から寛げる「開かれた空気感」を醸成することができました。

そして、空間の随所に「和のエッセンス」として光の陰影、素材の組み合わせ、空間の間などを織り込みました。これは、単なるトレンドではなく、長浜の人々が潜在的に共有する美意識に寄り添い、「自分たちの街にも、こんなに素敵な場所がある」と感じていただくための、私たちとしての敬意の表れです。

この場所が長浜の人々にとって、単なる結婚式場ではなく、地域の新しい「顔」として末永く愛される存在になることが、これからのブライダル施設として目指すべきところです。