常連客と一見客

Posted on 2019年5月16日 by ATSUHIKO SUGIYAMA

 

先日 Twitter 上でちょっとした炎上がおこっていた。

発端は『せんべろ(1,000円程度で楽しく呑めるお店)』を紹介する せんべろnet なるアカウントの運営方法や、そのフォロワーのせんべろでの態度がおかしいんじゃないの?という居酒屋店主の発信である。その流れの中、居酒屋店主が「泥酔したせんべろnetファンは、満席で常連が座れなくても知らん顔」といった趣旨の発言をすると、呑み屋初心者ぽいアカウントから「常連って、専用席が用意されているのですか?」とのコメント。

ここまでの流れはそれぞれ立場があるので賛否両論あって当然だし、面白く拝見させていただいていた。

しかし、このあとフォロワーも多い酒ライターを名乗るアカウントが

「そんなことも知らないんですか?」
「常連さんは、来る時間や店での定位置が決まっています。一見の客は、それを乱さないよう、気遣って飲まなければ店に失礼です。」

と、肩書きからそれなりの識者であるはずの人がやりだすものだから、多くの飲食店経営者や飲食店ファンが Twitter 上で異を唱えることに。

私も心の中で異を唱えました。私の体験値で日本の9割以上のお店は一見客にも常連客にも等しく親切で多くの人にとって居心地の良いお店です。常連客ほど周りに気遣い、一見客が安心して楽しめる店がほとんどです。

私は酒ライターの考え方にはほぼ同意できませんが、たしかに酒ライターが言うようなお店はいまでもあります。バーカウンターにどうぞと勧められるまま空いた席に座ろうとすると「あ、ここは常連さんの席ですから」と断られて?になったり。。だったら予約席の札でも置いておいてくれればいいのに。。ちなみに2回目にお邪魔した時はジョウレンセキに通されました(苦笑)が、店主の一見客を上から見定めるような態度やそれによる気分の浮き沈みでお店の雰囲気がコロコロと左右され、何とも居心地が悪くもう行かなくなりました。しかしこのようなお店でもどんなお店でも店側のコンセプトで客を選ぶことに何ら問題は無いし周りが批判することではありません。気に入った人は通えばいいし、気に入らなかったら行かなければいい。酒ライターのつぶやきは、そういった限られた一部のバーや呑み屋に特化したマナーだなぁと思いました。。

今回は酒ライターのマナーポリスのような態度が拡散することで、その他の多くのお店に迷惑をかけかねないことに。私も商空間デザインに関しての発言には気をつけようと思った出来事でした。